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黒米・赤米などの古代米の種類をご紹介!美味しい炊き方と栄養について

お米の豆知識2古代米編

白米、玄米、発芽玄米に続いては古代米と言われる黒米や赤米、緑米などのご紹介。

古代米は男性の中には抵抗のある方も多いようですね。

ですが、体に良い効果が様々あるのでぜひこの記事を読んで一度食べてみてください。

きっと古代米が好きになるはずです!

黒米・紫黒米・紫米とは

黒米とは「くろごめ」とか「くろまい」と呼ばれている稲の原種で古代米の一種です。

モチっとした弾力とプチプチとした歯応えが魅力の色付きの玄米です。

果皮・種皮の部分に青紫色の天然色素であるポリフェノールの一種の「アントシアニン」が含まれているため黒っぽい色をしているんです。そのため、「紫黒米」や「紫米」とも呼ばれていて、表面は黒いですが、中は白いので精米をすると白いお米になるんですよ。

栄養面では白米に比べたんぱく質、食物繊維、ビタミンB、鉄分やミネラルが豊富に含まれています。

日本では黒米の銘柄によりうるち米ともち米のタイプが販売されています。

黒米の起源は中国だった?!

中国の建物

黒米の起源は中国の狭西省で2000年以上以前になります。感の時代の張騫(ちょうけん)という人が黒米を発見しその後、出世したことから縁起の良いお米「出世米」として食べられるようになったそうです。

歴代の皇帝たちもこの縁起の良いお米を「宮廷料理」として食べていたほか、楊貴妃も「美容食」として嗜食していたそうです。

現在黒米は中国や日本のほか、アジアなどで広く栽培されています。

中国の医学では黒米は滋養強壮、精力増進に効果があるとして「薬用米」や「長寿米」として薬膳料理に用いられています。

黒米の健康に期待できる効果と栄養

黒米は玄米や発芽玄米と同じく、白米よりも栄養価が高くなっていることが特徴です。抗酸化力も赤米に次いで高くなっています。主な健康への効果は以下の通りです。

  • 眼病予防
  • 胃潰瘍など治療
  • アンチエイジング効果
  • 糖尿病の予防・血糖値上昇抑制効果
  • 美肌効果
  • 髪を健やかに保つ効果

眼精疲労や、眼病予防

視力改善効果があると言われているアントシアニンを多くんでいるため、現代人に多い「眼精疲労」「白内障」「緑内障」といった眼病予防への効果が期待できます。

胃潰瘍など治療・滋養強壮

また黒米の持つアントシアニンには胃潰瘍などの治療に役立つかもしれないとの研究報告もあります。消化の良い黒米は胃腸の弱い方や食欲不振、虚弱体質の方でも召しあがれ「滋養強壮」に効果があります。

糖尿病の予防・血糖値上昇抑制効果

黒米には玄米や発芽玄米と同じく、水溶性食物繊維が含まれるため糖質の吸収を穏やかにし、食後の血糖値上昇を抑える働きがあります。

GI値では白米が75〜89ですが、黒米では42とおよそ半分の値になっています。

美肌効果・美髪効果

黒髪の美しい女性

黒米にはメラニンの合成に関わる「チロシナーゼ」、ヒアルロン酸を分解する「ヒアルロニダーゼ」、コラーゲンを分解する「コラゲナーゼ」、エラスチンを分解する「エラスターゼ」といった身体にマイナスの作用をする酵素の働きを抑制する働きがあります。

そのため、潤いや弾力といった美しい肌を保つための効果が期待できます。

黒米の簡単で美味しい炊き方・選び方

《材料》黒米 大さじ2杯、白米 2合、お水

  1. 白米をいつも通り米研ぎします
  2. 黒米を加えます。汚れが気になる場合は色素が出ないよう短時間で研ぎます。
  3. 水加減は白米のメモリを気持ちオーバーする程度でOKです
  4. あとは炊飯器にセットし、炊き上がれば出来上がりです!

プチプチとした食感が好きな方はお好みで黒米とお水を増やして召し上がってください。

ちなみに私の食べ方は白米2合、黒米半合で炊いています。お水は2合に合わせたあとで100mlほど多めに入れて炊いています。お好みで水加減を調節してくださいね。黒米好きの方は是非お試しください!

黒米の選び方ですが、色のついた糠部分に農薬が溜まりやすいと言われているため、農薬不使用のもの、あるいは「有機JASマーク」のついた商品を選ぶことが大切です。

 

古代米の火付け役、赤米

赤米ご飯

赤米は「あかごめ」とか「あかまい」と呼ばれているイネ科の古代米の一つです。「有色米」や「色素米」とも呼ばれていて、赤い色はポリフェノールを含むために赤い色をしています。種皮を剥くと白米と変わらないお米になるんですよ。

ジャポニカ米の赤米、インディカ米の赤米や、うるち米ともち米の赤米があるなど、赤米と言っても種類は様々あります。

日本では藤原宮跡や平城宮跡から出土した木簡から「赤米」の記述が見つかっています。また7世紀頃には日本各地で赤米の栽培が始まっていたと考えらています。

また、現在では小豆を使用しているお赤飯ですが、もともと赤米を使っていたと言われているんですよ。

赤米の栄養はタンパク質、食物繊維、ビタミンB、トコフェロール、鉄分などのミネラルも豊富に含まれています。またフェラル酸といったファイトケミカルを含み抗酸化性に優れています。

赤米の健康に期待できる効果と栄養

赤米は白米や緑米に比べポリフェノールの成分を多く含むことから「抗酸化力」に優れています。

体に良い効果としては、ラジカル消去能が高く、以下の効果に期待ができます。

  • シミの予防
  • アンチエイジング効果
  • がん抑制効果(乳がん、白血病、子宮頸癌、胃癌)

赤米の簡単で美味しい炊き方

《材料》赤米 大さじ2杯、白米 2合、お水

  1. 白米をいつも通り米研ぎします
  2. 赤米を加えます。汚れが気になる場合は色素が出ないよう短時間で研ぎます。
  3. 水加減は白米のメモリを気持ちオーバーする程度でOKです
  4. あとは炊飯器にセットし、炊き上がれば出来上がりです!

赤米は渋み成分のタンニンを含んでいるので、沢山入れずに薄っすらピンクになる程度で召し上がるのが良いと思います。

タンニンは過剰摂取した場合に腸粘膜を刺激し、便秘になる場合があります。またお薬やサプリメントを飲む場合、タンニンと反応して効果が薄くなるので注意する必要があります。

 

緑米は貴重なもち米

緑米は「みどりまい」と読み、赤米、黒米同様に古代米と呼ばれている稲の一種です。「クロロフィル(葉緑素)」を含む薄い緑色をした、甘みの強いもち米です。アジア各国で栽培されていますが、日本では栽培が少なくとても貴重です。

緑米の健康に期待できる効果と栄養

緑米も他の色素米と同様に白米に比べ栄養価が高く、たんぱく質、ビタミン、鉄分やミネラルが豊富に含まれています。また色素の成分であるクロロフィルにも様々な健康に良い効果があります。

  • 解毒(デトックス)作用
  • コレステロールを下げる効果
  • 抗がん作用
  • 貧血予防

解毒作用・デトックス効果

緑米はクロロフィル由来の緑色をしています。

そのクロロフィルを多く含むクロレラのサプリメントを妊婦と母乳を与える母に与える実験を行なったところ、ダイオキシンなどの毒性物質が胎盤を通して胎児への移行が減少しており、母乳にもサプリメントを摂取していた場合の方が毒性が低かったそうです。

緑米の簡単で美味しい炊き方

《材料》緑米 大さじ2杯、白米 2合、お水

  1. 白米をいつも通り米研ぎします
  2. 緑米を加えます。汚れが気になる場合はさらに1度研ぎます。
  3. 水加減は白米のメモリを気持ちオーバーする程度でOKです
  4. あとは炊飯器にセットし、炊き上がれば出来上がりです!

緑米の特徴はほぼ色が付かないところです。普段の白米と同じような気分で召し上がることができるので、色素米に抵抗のある男性にもオススメですよ。

 

香り米はうるち米

香り米とは「かおりまい」と読み玄米に匂い成分があるうるち米です。麝香米(じゃこうまい)、匂い米(においまい)、香子(かばしこ)、鼠米(ねずみまい)、有臭米など様々な呼び名があります。

炊いた香りが「ポップコーンの香り」と形容されることもあり、芳ばしい香りが特徴です。

日本食に合う香り米はジャポニカ種

日本で栽培されているもので、日本の白米に混ぜて使われている香り米はジャポニカ米です。食べ方は白米などに5〜10%混ぜて炊いて食べ、香り米100%で食べることはできないようです。

タイ料理やインド料理に使われる香り米はインディカ種

タイ料理に使われる最高級品のお米で「ジャスミンライス」があります。現地語では「カオホンマリ」と呼ばれ、インディカ米は100%で炊いて食べることができるそうです。

またインドで最高級品と呼ばれる香り米の品種では「バスマティライス」があります。こちらもインディカ米でとても細長いのが特徴です。

 

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参考文献

有色米の抗酸化活性とポリフェノール成分の品種間差異, 猪谷 富雄, 建本 秀樹, 岡本 実剛, 藤井 一範, 武藤 徳男, 日本食品科学工業誌, 2002;499(8):540-543

Effect of anthocyanins on expression of matrix metalloproteinase-2 in naproxen-induced gastric ulcers. Sun-Joong Kim, Young Sam Park, Hyun-Dong Paik  and Hyo Ihl Chang, British Journal of Nutrition. 2011 Dec;106(12):1792-801

Maternal-fetal distribution and transfer of dioxins in pregnant women in Japan, and attempts to reduce maternal transfer with Chlorella (Chlorella pyrenoidosa) supplements. Shiro Nakano, Taketoshi Noguchi, Hideo Takekoshi, Go Suzuki, Masuo Nakano, Chemosphere; 61,(9), December 2005:1244-1255

わかさの秘密 黒米

赤混黒米の色素の抗酸化性, 磯部 由香, 森岡 めぐみ, 寺原 典彦, 小宮 孝志, 成田 美代, 日本調理化学会誌, 2006;39(4):247-250 

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Proanthocyanidin in red rice inhibits MDA-MB-231 breast cancer cell invasion via the expression control of invasive proteins, Komsak Pintha, Supachai Yodkeeree, Pornngarm Limtrakul, Biological and Pharmaceutical Bulletin, 2015; 38(4): 571-581 

 

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